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本校について



本校について

学校長挨拶

2024年4月1日更新

浅田徹校長
附属高等学校長
浅田 徹
本学基幹研究院
人文科学系 教授
専門分野:日本語日本文学

皆さん、お茶の水女子大学附属高等学校のホーページにようこそ。

ここでは、簡単に本校についてご紹介します。詳しくは学校紹介、入学案内など、それぞれのページをご覧ください。

由来・来歴

本校は、明治15年(1882年)に東京女子師範学校附属高等女学校として創立された、日本で最初の高等女学校です。東京女子師範学校は、現在のお茶の水女子大学の前身に当ります。「なぜ御茶ノ水にないの?」と聞かれることがよくあるのですが、東京女子師範学校も附属高等女学校も、もともとは現在のJR御茶ノ水駅のそばにあったのです。それが大正12年(1923年)の関東大震災で被災し、昭和10年(1935年)に現在の茗荷谷(みょうがだに)の地に移転したのでした。第二次大戦後の学校制度の変更に伴い、名称等も変わりました。最終的に現在の「お茶の水女子大学附属高等学校」という名前になったのは昭和55年(1980年)のことです。

校歌・校章

本校の校歌は大学と共通で、「みがかずば 玉もかがみも なにかせん 学びの道も かくこそありけれ」という和歌に旋律を付けたものです。明治天皇妃であった昭憲皇太后が、東京女子師範学校の開校に際して下賜した和歌でした。校章は、菊の花に蘭の花と葉をあしらった八稜鏡(はちりょうきょう)のデザインになっています。

目的

本校は高等学校ですから、中学校における教育の基礎の上に、さらに高度な普通教育や専門教育を施すことを目的にしています。同時に大学の附属学校であることから、お茶の水女子大学の教育研究に協力し、学生の教育実習を行うこと、そして高等学校で教育をするための理論の研究や実践を行うことも大事な目的となっています。本校では、常に新しい教育実践が行われ、その成果を全国の高校に発信しています。

教育の目標

どのような生徒を育てるかという教育目標は3つあります。

「基礎・基本」を重視することと、「広い視野」を持つことは一見矛盾しているようですし、「自主・自律」を重んじながら、「他者と協働」することを要求するのも難しそうに思えるかもしれません。しかし、例えば「地球の温暖化」を理解するには物理や地学のごく基礎的な知識が応用できなくてはなりませんし、世界の戦争について考えるには、歴史と地理、宗教の知識が当然基本になります。基礎がなければ、自分で理解することはできません。

同じように、「他者と協働する」とは、「自分はこれができるから、皆のために貢献しよう」と思うことですから、他人任せで流されるままの人には、できないことなのです。

本校は大学受験に特化せず、バランスのよいカリキュラムを立てています。様々な行事があり、委員会活動や部活動も、自治会活動も盛んです。1学年は3クラス、総勢約120名の小さな学校ですから、多くの生徒が主体的に関わることによって運営されています。本校の校風は「自由」だと言われますが、それは生徒たちが旺盛な探究心を持ち、自主的な活動を行っていることのしるしです。私たちは、そうした生徒に、入学してきてほしいと思っています。厳しい校則もありません。そのような環境が維持できるよう、教職員は日々努めています。

キャンパス

風情ある正門は、門を入って正面に見える大学本館と共に、大学がこの地に移ってきた時の建物を復元したもので、登録有形文化財となっています。附属高校もちょっとレトロな建物で、板張りの廊下や階段が味わい深い、静かな校舎です。

お茶の水女子大学は、一つの小さなキャンパスの中に(5分くらい歩くと、正門から反対側の端に行き着いてしまいます)、ゼロ歳児から博士号を目指す大学院生までが同居している珍しい学校です。幼児と、そのお母さんが同じキャンパスに通っていたりするのです。高校生も大学図書館を利用できますので、蔵書の数は普通の高校とは桁違いです。図書館で勉強する大学生を目の当たりにすることは、「大学」をごく身近に感じる機会になっています。購買や食堂も大学生と一緒に使えます。

お茶の水女子大学の理念および本学との関係

お茶の水女子大学の基本理念は「学ぶ意欲のある全ての女性の真摯な夢の実現される場として存在する」(大学憲章)ことにあります。本校は大学と連携して女子の教育にあたっており、在校生たちが心に描くさまざまな夢を実現するための舞台になることを目指しています。また、大学の附属学校としての本校の重要な役割のひとつは大学の教育・研究への協力です。毎年、多数の大学生が教育実習で高校の教壇に立ちます。さらに、高校の授業の設計に大学の教員が参加する、大学教員が高校で授業をする、逆に、高校生が大学の講義を受講するなどの積極的な連携も進められています。